BACK NUMBER‎ > ‎Pilot‎ > ‎

No.05 声と人格

Written by ja_bra_af_cu


はじめに

2007年8月31日の初音ミク発売以来、Vocaloidやその他の合成音声を使った音楽シーンは飛躍的な隆盛をみせている。ニコニコ動画のマイリスト・再生数ランキングではランク入りの常連であり、同人CD即売会には多くのファンが訪れ賑わいを見せる。コンピレーションCDはオリコンチャート一位を獲得し(参考webサイト[1])、マスメディアで特集が組まれる機会も多くあった。2011年には合成音声による歌唱に特化したラジオ番組(NHKラジオ第一「エレうた!」)の放映すら始まっている。

こうしたシーンの盛り上がりをうけ、Vocaloidをはじめとする音楽の評論も行われてきた1。中でももっとも学術的で質・量ともにまとまったものとしては、文芸批評誌『ユリイカ』の2008年12月臨時増刊号『総特集♪初音ミクネットに舞い降りた天使』があげられる(ユリイカ編集部2008)。

この特集は、DTM・音声合成・同人音楽・調声・萌え=欠落や未成熟さ・「声のコスプレ」・ニコ動などのアーキテクチャ・アイドルと理想の女性・そして声とキャラクターの関係などといった、2008年段階でのVocaloidムーブメントの中心的な論点をしっかりカバーしており、現在でも重要性を失っていない。

この『総特集♪初音ミク』の通奏低音的テーマであり、2008年以降のVocaloid・および合成音声による歌唱のシーンにおいても重要であり続け、そしておそらくVocaloidが流行するきっかけとなった要因の一つが、本稿の主題にあげた「声」と「人格」ないし「キャラクター」との関係であると筆者は考えている。

しかしながら、オタク的「キャラ萌え」のカルチャーに慣れがない、嫌悪感がある、それへの親和性を「カミングアウト」するのに抵抗がある、などの文化的帰属に関する理由や音楽的に声を離れたより抽象度の高いものを求める美学的理由などから、積極的に「キャラクターが歌う・歌ってくれる・歌わせられる」ことの快楽を評価し論じようとするものは多くないと思われる。

例えば次の二人のものが挙げられる。まず音楽学者の増田聡は『総特集♪初音ミク』において、初音ミクの歌声に対する「虚構人格の現実化」の欲望を「ピグマリオン・コンプレックス」2とよび、現実の声のシミュレーションを求めるものとしてあまり高い評価を与えていない(増田2008:38)。増田はむしろ現実の声を模倣しながらもそこから逸脱していくズレに面白みを見出そうとしているのである(ibid:40)。もう一人の音楽学者谷口文和も「なんで萌えるのが『声』でなきゃいけないのかということがわからない」と述べ、効果音や歌・言葉を超えた音の響きへの希求を表明している(東浩紀・伊藤剛・谷口文和・DJTECHNORCH・濱野智史2008:156,161)。

こうした批判はあるが、Vocaloidを嚆矢としてキャラクターと結びつくことで数々の合成音声がシンガーとしての可能性を大きく花開かせた事実があり、多くの良曲が生み出されている。筆者はこのことを喜ばしいことと捉えており、本稿で声とキャラクターの問題を検討しつつ、それらの作品の紹介を試みたい。

なお、議論の叩き台、きっかけとなるべく筆をとったため、論証や論拠・資料の扱いに不十分な点が多々あるため[研究ノート]という位置づけを取っている。より緻密な議論については今後の課題とさせていただきたい。

Vocaloidのインパクト——「キャラクター」が「歌う」こと

早速本論に移ろう。Vocaloidが登場したことのインパクトはなんであり、それによってどう文化的なルールが書き換わったのか。はじめにで述べた『総特集♪初音ミク』の論点にもあるように、DTMがシンガーを獲得したことによりポピュラリティある音楽が制作しやすくなり、それによって同人音楽の畑などで活動していたDTMを得意とするアマチュアミュージシャンに大きく脚光があたるようになったことなどがある。

そしてそれを可能にしたのが(Vocaloidファンに取ってはいまさらな話かもしれないが)Vocaloidという合成音声のソフトが初音ミクに代表されるキャラクターを獲得したことである。さらにいえば、Vocaloidが決定的に音声合成の文化を変えたのは、単に歌唱の音を作れるようになったことではなく、声を発する主体としてのキャラクターを提示した点にあると筆者は考える。

そもそもVocaloid以前にも合成音声は存在した。日本で普通に生活していれば、駅の切符自動販売機やATM、バスのアナウンスなどで合成音声による発話を耳にする機会はかなりある。しかしそれらは誰の声とも言えず、誰へ向けられるともない公報メッセージにすぎない。合成音声ではなく録音音声だが、こうしたアナウンスを耳にした時、人はそれを「スルー」、すなわち無視するものであるという(小松正史2008:3)。

このような反応は、街中で聴く合成音声がたいてい広報されてくるメッセージであることによって、換喩的に「傾聴するに値しない」というメッセージを持ってしまうためかもしれない。

さらにすすんで、中田健太郎は誰のものか主体を特定しえない声に人は不安を感じるのではないかと、ラカンを引いて考察している。中田の議論によると、声は乳房・糞便・なまざし・ファルスなどと同様、欲望の対象であり「対象a」のもっとも主要な形式である。「対象a」は全体まるごとを所有できないものであり、言語で分節しよう(言い表そう)としてできない余剰の部分である。そして所有できないものの世界=現実界に属する。対象aは我有化しえないがゆえに不安を引き起こすが、その不安は視覚によって覆い隠される。

どこからともなく、声だけが聞こえてくると、われわれは大概不安になって、『誰?』などと問いかける。声だけがむき出しで現れることは、非常に不安なことなのだ。そうして、声の主の顔が見えれば、きっと安心するのである/声(現実界)だけがむき出しで現れることをおそれて、われわれは声を視覚的な像(想像界)に結びつけたいと感じる。初音ミクのキャラを構築するために行われているのも、このような操作に違いない。機械的・非人間的な声に、視覚的な像を与えることで、我々はある種の安心を得ているようなのだ(中田2008:196)

同じラカン派の精神科医、斎藤環は統合失調症において幻視はまず起こらないが、幻の声が聞こえてくる幻聴はよく起こり、現実感が強く、もっとも恐怖を与えるという(斎藤2010:191)。医学・生理学的な側面について詳しくないので勇み足ないしは的はずれな見解かもしれないが、ダニエル・J・レヴィティン『音楽好きな脳』の6章(Levitin2006)や養老孟司・久石譲の『耳で考える』(養老・久石2009)にあるように、聴覚に関わる脳の部位に、本能的な働きを司る小脳が含まれているためかもしれない。

さらに勇み足を承知で述べると、どこからともなく聞こえてくる姿を欠いた声というのは、呪術的・宗教的な意味合いで聞かれることが多い。レコーディンにおいてボーカルトラックを重ね録りすると倍音が強調され、誰のともつかない声が聞こえることがある。キリスト教聖歌の合唱で知られる「天使の声」と同じ現象だが、日本のポップスでは都市伝説的怪談の一種と取られることがある(参考webサイト[2]3。かつては山彦や鳴き竜現象なども宗教的な畏れの感情と共に聞かれたのかもしれない。

いずれにせよ、こうした現実感の強さ、情動に強く迫る力が声・聴覚にはあり、それが図像やキャラクターを必要とする一要因となっていると推測される。

ロラン・バルトの「声の肌理」概念(Barthes1982)を引いた説明もある(石田美紀2008:82)。レコードやCDから流れる声を聴くとき、私たちはその「肌理」から目前にいない歌手の身体を想起する。Vocaloid曲を聴くときも同様に、私たちはVocaloidの「身体なき声の背後にやはり「身体」の形象を探し求め」てしまう(増田2008b:83)。ただしVocaloidの場合は現代日本特有の「キャラクター志向的な想像力」と融合したために、想起される身体は生身のそれではなくなった(ibid:83)。いわばシニフィアンがシニフィエを内的に伴うように、声は発された瞬間とある人格を指し示し、「誰かの」声であることを必要とするといえるのではないだろうか。

以上は合成音声がキャラクターを必要とする、どちらかといえばネガティブな要因についてであった。いますこしポジティブな要因をあげると、ポピュラー音楽においては歌・楽曲そのものもさることながら「誰が歌うのか」が重大な意味を持つ。例えば《imagine》をジョン・レノンのパーソナリティと切り離して評価するのは難しいように、また同曲を忌野清志郎が歌った時に受け取られる意味が変化するように。このことを増田聡は次のように表現する。

声はポップの文脈ではそれ自体が個人を指し示し、意味形成を行う。このことはクラシックの歌唱と比較してみれば明瞭であろう。クラシックの歌手の声は楽器と等しく、取り替え可能なものであるが(異なる歌手が同じ歌曲を歌っても、その曲の「意味」はさほど変わらない)、ポップの歌手はその声自体が独自の意味作用をもたらす。同じ歌を違う歌手が歌うとき、両者の意味は明らかに異なるのだ(増田2006)。

このような意味合いにおいて、合成音声がキャラクターを獲得したことによって初めて、ポップソングを歌う=メッセージを発する主体として見いだされ、人気を集められる条件が整ったといえるのではないだろうか。そしてVocaloid流行の初期(2007年後半〜2008年にかけてくらい)においてはいわゆる「キャラソン」的に初音ミクが自分とユーザー(ユーザーコミュニティでは「マスター」と呼称された)の関係や「SF的悲恋4」を自己言及的に歌い上げる曲がたくさん作られることとなった。こうした歌の典型は本誌でも編集のやおき氏が具体的な曲の解説を通じて論じてくれるだろうし、彼のブログやtogetterも参考になる(参考webサイト[3])。

その他、個々のVocaloidキャラクターたちがどのような性格づけで、どのような歌を歌ってきたかについては本誌を手にとってくださる方にはおよそのイメージはあることと思うので、詳説は避けたい。入門者の方であればニコニコ大百科で各キャラクター名を検索していただければよいガイドになる。『総特集♪初音ミク』では有村悠氏が当時までのキャラクター像のあらましを描いているのでそれも参考になるだろう(有村悠2008)。

ここまでだいぶ堅い調子の議論を並べてしまったが、ここからはできるだけより直截に合成音声の楽しさを語ってみたい。筆者はほとんど合成音声による楽曲制作の経験がないため作る側の楽しみについて語るのは慎重である必要があるが、合成音声技術によっていろいろな曲を歌うことができるようになったキャラクターたちの曲を聞くことは大変楽しい経験である。

マンガやアニメのキャラクターが物語上で活躍するのをみて、「あのキャラクターがもしこんな状況に置かれたらどうするだろう?」などと想像をふくらませたことが誰しも一度はあるのではないだろうか。そうした想像が高じていくと、いわゆる二次創作という形でキャラクターたちが登場する物語を書いたりするものも多くいる。そして合成音声のキャラクターたちは「あのキャラクターがもしこんな歌を歌ったら……!」という願いを叶えてくれるわけである。Vocaloidの場合、公式が設定した物語はないものの、ユーザーコミュニティで共有されたキャラクターの属性の設定、関係性などが豊富にあるため物語的な想像に困ることはないし5、そうしたユーザーによって生み出された物語や設定が新たに共有の設定へ影響をあたえることもある。

ユーザーコミュニティとの関係から着想するか、もしくは自分のオリジナルなストーリーを考えるかした話にある種の役者として登場してくれる、という表現も可能かもしれない。その時ももともとのキャラクターが持っている様々な性格(これもキャラクターだ!)を反映してそれぞれが個性的に演じてくれる。こうした性質から、Vocaloidのヒット以降物語を歌詞で歌う叙事詩的な曲がかなり発表されており、悪のP作の「悪ノ娘」シリーズ(参考webサイト[4])は小説化・漫画化という展開を見せ、トラボルタP作の「ココロ」(参考webサイト[5])は舞台化する、といった発展を遂げている。

その他、Vocaloidらしい歌の特徴として、動物役の歌や死をテーマにした曲を得意とする、ということがあげられる。Vocaloidは機械である、すなわち非生命ではあるけれど、それだけに人の罪や汚れとは無縁なのだということができる6。いわば無原罪の魂をもつものであるといえよう。ネットスラングに「ただでさえ天使のミクが〜」と揶揄するものがあるが、皮肉を言ってるつもりが逆に的確なボカロ評価となっているのだといえるかもしれない。こうした動物役や死を扱ったVocaloid曲については、本誌編集人、やおき主催のキュレーションイベントにおいて筆者が紹介を行った。ご興味があれば参照していただけると幸いである(参考webサイト[6])。

まだまだVocaloidとその声とキャラクターについて十分に語れたとは言いがたいが、現時点でこれよりうまく語る言葉を見つけられない。さらに説得力とわかりやすさ、おもしろさを求めるのは今後の課題として、次はVocaloidが流行したことに触発されて出現した様々な合成音声の歌と声とキャラクターについて語っていきたい。

Vocaloidからの別ソフト・技法への発展

1.人力Vocaloid

まずは人力Vocaloidからはじめよう。人力Vocaloidとは既存の音声(歌を含む楽曲から歌を切り出してきたり、ラジオの音声をカットしたりして使うことが多い)をDAWなど音声編集ソフト上で切り貼りし、MelodyneやAutotune, V-Vocalといったピッチ編集ソフトなどを使用してメロディーを与え、滑らかにつないで別な歌唱を強引に作り上げてしまうという技術である。

筆者の観察では、まず音MADというアニメの音声を切り貼りして別なアニメやゲームの楽曲の上にのせ、激しいリズムやリフレイン、面白おかしい声のギャグなどを表現するジャンルがあり、その切り貼りの延長上で、「それならピッチもきちんとあわせたらどうだろう」というような発想ででてきたのではないかと思われる。

高度な技術とよいヴォーカル編集ソフト、そしてなにより時間と根気が必要ではあるが、原理的に録音されたデジタルデータがあれば別な歌唱を作れてしまうので、Vocaloidソフト化していないキャラクターに対する「あのキャラクターがもしこんな歌を歌ったら…!」という願望に応える強力な手段の一つであるといえる。また録音されたデータそのものを使うのでうまくいった時の本人らしさは、データベースから再合成するVocaloidを上回ることすらある。

ニコニコ動画の諸ジャンルの中で「あのキャラクターがもしこんな歌を歌ったら…!」という願望を最も強く持っているのはアイドルマスターであるといっていいだろう。アイドルマスター(アイマス)は簡単に言うと、アイドルの「プロデューサー」となり、レッスンやオーディションを繰り返してトップアイドルを目指す、アイドル・プロデュース・シミュレーション・ゲームである。ニコニコ動画では、ゲームのダンスシーンを編集し再構成したり、ゲーム外の楽曲をあててアイドルがそれにあわせて踊ったりするMADPVとよばれるものが流行している。ゲーム外の楽曲とあわせていれば「キャラクター自身の声でこれを歌って欲しい」という欲求が生じるのもまた自然なことであろう。

ニコニコ動画上でアイドルのアカペラ音源が共有されていて便利だったという事情もあってか、アイドルマスターは人力Vokaloidの中でも投稿数の多い、そしてクオリティ的にも先駆的な存在となっていく。

はじめに「そのキャラクターらしさ」をかなりの本物らしさで出すことに成功したのはハロPであるといっていいだろう。そのVocaloid楽曲を歌わせた作品「やよいロイドでブラック★ロックシューター-BandEdition-」(参考webサイト[7])を聞いていただければお分かりいただけるものと思うが、若干のロボットっぽさ・不自然さはのこっているものの、舌足らずで幼げな高槻やよいの歌いグセを見事に再現していて大変可愛らしい。できれば高槻やよい本人が歌っている曲と聴き比べてみるとさらに楽しめるだろう。

ハロPはその後も良作品をつづけて発表し、特殊な高品質合成エンジンであろうという諧謔から「ハロPエンジン」のあだ名で呼ばれるまでになった。彼の一強が続くかと思われたところに現れたのがドリ音Pであった。

「【人力Vocaloid】こんなに近くで…【メカ千早さん】」ですでに英語をスムーズに歌わせるなど、かなりの凄腕を匂わせていたが「【人力Vocaloid】ロボキッス【やよい・亜美】」の完成度がずば抜けており、不自然さは完全に近いくらい抜けている。(参考webサイト[8])デュエットであることで「人力かどうかの判断力を、誰が歌ってるかという方に奪われる感じ」になり、比較的手軽に自然な感じを出せるそうではあるが(参考webサイト[9])、この編集技術は驚異というほかない。他の作品でも倍音をじかに編集したり、子音と母音をつなぎあわせて(ひどい時には10近くの音をつなぐとのこと)無い音を作ったり(参考webサイト[10])、と高い技術と根気強さ、そしてなにより各キャラクターの歌いグセをきちんと認識し再現する耳とセンスの良さによって良作品を多数発表している。

先述のように、いわばネタで始まったとおぼしきこのジャンルではあるが、この二人のPによって認知が高まり、新しい製作者を呼び込んでいったフシがある。そのひとりが渡り鳥Pであり、彼はいままでアイドルマスターなどニコニコ動画、オタクカルチャー圏で知名度のあるキャラクターが人力Vocaloidの対象として選ばれていたところを、メジャーで活動するJ-POPアーティストへと拡大した。

一作目「奇跡の海【人力Vocaloid】」でもとある有名歌手の歌が使われていたが(誰であるかはネタばらしになるためここでは伏せる)「【人力VOCALOID×宇多田ヒカル】『ココロ』」はオリコンアルバム歴代チャート1位という圧倒的知名度をもつ宇多田ヒカルの人力Vocaloidということもあり、かなりの再生数の伸びを見せた(参考webサイト[11])。それを目にした宇多田本人からツイッター上でコメントが出され(参考webサイト[12])、それがニコニコニュースに取り上げられる(参考webサイト[13])など、人力Vocaloidを一般に知らしめるのに大きな役割を果たしたといえそうだ。

谷口文和が人力Vocaloidにおいては「可能性としてはあらゆる人間の声がキャラ化され得る」(東浩紀・伊藤剛・谷口文和・DJTECHNORCH・濱野智史2008:150)と述べ、また筆者も「原理的に録音されたデジタルデータがあれば別な歌唱を作れてしまう」と先述したように、人力Vocaloidという手法はかなりラディカルであり、音声にまつわる音楽のルールを変えうるポテンシャルを秘めているように思われる。

例えば、録音された音声があればよい(といってもエフェクトが掛かっていない、綺麗に切り出せるものが望ましいのだが)のであるから、すでに他界した偉大なシンガーに新曲を歌ってもらうことさえ可能性としてはあり得るのではないか。

故人との共演といえば、ジャズの分野でナット・キング・コールの娘ナタリー・コールが父親のレコードとデュエットしたり、ケニー・Gがレコードのルイ・アームストロングと共演したりしているが、これはすでにある名演に対して人間があらたに演奏をかぶせていくというものである。

たとえば夭逝を惜しまれたマイケル・ジャクソンやカート・コバーンや尾崎豊が新曲を出せたらどうなるだろうか。そのときその歌は「誰が」歌ったものとみなされるのか。それとも倫理的な反発からそうした録音は制作・販売に反対の声が上がったりするだろうか。死者に対しあまりに敬意を欠くようでは“musicalnecrophilis”(PatMetheny,参考webサイト[14])の誹りも免れないだろうが…。

ラディカルさを強調するあまり物騒な話になってしまったが、人力Vocaloidは基本的には「好きな歌を歌ってほしいがそれが叶わないキャラクターや人」に歌わせる方向へ進むであろう。現在のところは「高度な技術とよいヴォーカル編集ソフト、そしてなにより時間と根気」が必要なためそれほど気軽に制作できる手法ではないのも確かであり、こうした労力や要求技術水準をさげてくれるソフトウェア、ツールが登場した時に次なるブレイクスルーが訪れるのではないかと筆者は推測している。

2.UTAU

「労力や要求技術水準をさげてくれるソフトウェア、ツール」が登場したら、と述べたが、その人力Vocaloid支援ツールとして出発したのがこのUTAUというツールである(参考webサイト[15])。Vocaloidのようにmidi的なピアノロールでメロディをつくり、歌詞を入力して歌わせることができる音声合成ソフトであり、最大の特徴はユーザーが合成のもととなる音源を自作できるという点にある。

人力Vocaloid支援ツールとしてはじまったUTAUはおそらく既存の楽曲から抜き出すなりした音源(日本語の50音を切り出せば良い)をもとに、手軽に合成して歌を歌わせるという発想だったのではないだろうか。そうした人力Vocaloidとしての用途ではドナルド、らき☆すたの小神あきら、アイドルマスターの天海春香などの作品があげられる(参考webサイト[16])。いずれもUTAU独特の歌い癖はありつつ、本人らしさのテイストもしっかり残っているという味わいである。アシスPの天海春香のものなどなかなかの再現具合で、この方向の進化も期待させるものである。

この方向の進化「も」と書いたのはそうでない用途が一般的になっているためなのは言うまでもない。当初は人力Vocaloid支援ツールのようなものであったUTAUだが、2008年のエイプリルフールに大規模匿名掲示板「にちゃんねる」の「VIP板」において架空のVocaloidを捏造し、ニコニコ動画のVocaloidファンをひっかけてやろう(ネットスラングでは「釣り」)という試みが起こった。

Vocaloid発売元であるクリプトン社のウェブ・ページを模した架空の新Vocaloid「重音テト」の紹介ページは素晴らしい出来栄えで、いかにも本物という風情であった(ためかくいう筆者も見事に釣られてしまった)。

ただのひっかけのいたずらで終わるかと思われたが、イベントの後、有志で重音テトのUTAU向け音声ライブラリーが制作されることとなった。嘘のいたずらで終わるはずであったテトは「嘘の歌姫」として多くのファンとユーザーを獲得するシンデレラストーリーを歩むこととなる。釣りのために安価7で決められたユーモラスな設定と共に、このストーリーは重音テトの「キャラを立てる」ことに貢献したと言える。

有志の継続的な音源改良も行われ、現在では本家Vocaloidにも劣らない人気を誇っている。代表曲はゴジマジPの「おちゃめ機能」、耳ロボPの「耳のあるロボットの唄」であろうか(参考webサイト[17])。

テトのイベントが起きたのがUTAUがひととおり開発し終わったころとかさなっているため、テトに習ってユーザーがオリジナルのキャラクターを設定した音源ライブラリーを制作するようになったといっていいだろう。桃音モモ、雪歌ユフ、などをはじめそうして作られたキャラクターはどんどん増加し、2011年4月3日の時点でUTAUライブラリ集計:正式捕捉1761、未分類400の合計2161音源。正式捕捉の1761内訳:国内組729、海外組1032これはあくまで捕捉できた数でありもっと多いですあしからず(参考webサイト[18])という膨大な数となっている。こうしたキャラクターの音源やUTAU自体をつかいやすくするツールが有志によって開発されたり、キャラクター自体またキャラクター同士の物語やマンガを創作して楽しむなど、ユーザーのコミュニティが形成されており、UTAUは単なる一ツールを超えてある種の文化的なハブとなっている(参考webサイト[19])。参考webサイトにあるとおり、UTAUのコミュニティは親密・インティメイトな雰囲気があり、キャラクターの声を与える「中の人」とも距離が近いことが要因にあるのではということがよくコミュニティメンバーから聞こえてくる。そうしたキャラクターとの付き合い方という点においても興味深い。

加えて、ユーザーが自由にキャラクターの設定を考えることができるため、かなりアヴァンギャルドな(俗な言葉を使えば「ブッ飛んた」)設定のキャラクターも多い。さしあたり拙ブログの「UTAUによるキャラクターの『声』の可能性」という記事を見ていただけると面白い音源キャラクターに出会えるだろう(参考webサイト[20])。

3.テキスト読み上げソフトの歌

最後にテキスト読み上げソフトによる歌唱について記したい。「テキスト読み上げソフトによる歌唱」という言葉自体が矛盾しているというべきか、少なくとも本来の使い道を逸脱していることは間違いないが、そこにも面白みがある。

テキスト読み上げソフトに無理やり歌わせたものは数あるが、はじめに有名になったのはSofTalkであろう。ニコニコ大百科によると

2008年2月頃、MUGENで色々と有名な翡翠の夫氏制作の「ゆっくり魔理沙が暴れるようです」でゆっくり魔理沙の声に使われた事により一躍有名となり、以降「ゆっくりしていってね!!!の声=SofTalk」というイメージが根付いた。

「ゆっくり」というのは東方シリーズのキャラクター博麗霊夢と霧雨魔理沙がなぜかデフォルメされ首だけになった、アスキーアートのキャラクターである。どうにも小憎らしいデザインであり、SofTalkをつかって喋らせる際のキャラ付けも小憎らしいが憎めない、いわゆる「ウザかわいい」系のものであった。ニコニコ動画においてはまずゲーム実況プレイなどにおいて、ウザかわいいネタトークをするキャラクターとして定着していった。[*8]

SofTalkをつかった無理やり歌唱もはじめはそのウザキャラを生かした「棒歌ロイド」つまりテキスト読み上げの機能のまま、歌詞を棒読みで読み上げるというものであった。

ところが、あかやかPの「[棒歌ロイドオリジナル]もっとゆっくりでいいよ[ゆっくりしていってね]」できちんとピッチを調整し歌わせたものが投稿されると、先の人力Vocaloidでも活躍していたハロPが「魅惑のウィスパーボイスゆっくりのエーテル」というマクロスFのランカ・リーが歌った曲のカバーで続き、息成分の多いゆっくりの声が実は「魅惑のウィスパーボイス」であり、かなりいい感じに歌えることが判明したのである。以降このようにSoftalk・ゆっくりにきちんと歌わせたものは「本気で歌うゆっくりシリーズ」のタグが定着し、ウィスパーボイスによる多くのカバー曲、オリジナル曲が投稿されることになる(参考webサイト[21])。

個人的に「本気で歌うゆっくりシリーズ」でもっともそのキャラクターと歌の内容、声質がマッチしていると思う名曲は、あかやかPの「【棒歌ロイドオリジナル曲】ばかだよ?」である(参考webサイト[22])。この曲では「ゆっくりしていってね!!!」とともにゆっくりのよく使うフレーズである「ばかなの?」がくり返し問われる。はじめは「こんな曲になにを期待してるの?ばかなの?」と憎たらしいのであるが、だんだんと問うてくる内容が変わってくる。最後には「そうだよな、バカだよな、俺達って…」としみじみきてしまうことうけ合いである。ぜひご自身で聞いてみて欲しい。

このようにキャラクターの性格、物語というパラテクストや合成音声の声質によって生まれてくる名曲というものもあるということがお分かりいただけたであろう。

テキスト読み上げソフトには他にも幼稚園生の女児なキャラクター「月読アイ」などのボイスロイドシリーズが知られている。月読アイが歌うハードロックなどかなり面白い。これらテキスト読み上げソフトはしゃべりと歌の両方がかなりのレベルで表現できる点においてなかなか可能性のある分野であると筆者は見ている。VocaloidがVocaloid-flexによってしゃべりが得意になる日が来るかもしれないが、それまでどのような経過をたどるだろうか。興味が尽きないところである。

結びにかえて

以上見てきたように、合成音声によってキャラクターが歌うということが可能になったことで、さまざまな文化的ルールが揺さぶられ、変化し、興味深い作品やコミュニティを生んでいる。

また近年では機械的に、または肉体的なコントロールによって声のジェンダーを操作しようという試みも行われている。前者は平沢進や前山田健一(ヒャダイン)などのボイスチェンジャーによる歌唱。後者は両声類などとよばれる女声を体現する男性たちである。これらはある意味で、上で考察したような「声と人格の強固結びつき」を揺らがせようという試みにも思える。

声と人格にまつわる文化はテクノロジーによってこれからも変化を続けるであろう。近くの大きな動きとしては2011年9月末にはVocaloid3の発売が予定されている。これがなにをもたらすであろうか。注意深く見守りたい。

本稿で扱い残したトピックは多々あるが、なかでもニコニコ動画の一般化と同時期に起こった「ミクノポップからボカロックへ」「歌ってみた・カラオケがVocaloid曲の人気を支える構造」「ファン層の低年齢化とコア層との分離」といった変化については、問題化できたのが執筆の直前ということもあり本稿では論じることが出来なかった。この問題を語れなかったため、論考の重心が2009年頃までの古い時期に偏っており、アップ・トゥ・デイトなものにできなかったのが心残りではある。また機会を見て論じてみたい。なお当問題については目下シュールレアリスムを正しく知るPらが調査中であり、ブログやtogetterにおいて進展を見ることができる。(参考webサイト[23]



ja_bra_af_cu プロフィール

ジャズや黒人音楽が好きなドラマーでニコ厨です。じゃぶらふきゅーとお読み下さい。アイマス・魔王エンジェルクラスタのはずが、twitterの魔力によりVocalo Critiqueに関わることに(twitter ID: @ja_bra_af_cu)。
ブログ:Sound, Language, and Human(http://d.hatena.ne.jp/ja_bra_af_cu/)では、音楽やボカロを論じるための文献のノートやボカロ曲のレビュー(まだ数は少ないですが)をしたりしています。


注釈

1 管見の限りでは残念ながら数はそれほど多くはなく、特にアマチュアによるウェブでのまとまった批評は、同じサブカルチャー/オタク系カルチャーでもマンガ・アニメ・ゲームなどの他分野に比べて少ないといえよう。本同人誌はそうした状況においてVocaloidを論じ・楽しみたい同好の士へのよびかけの声とならんとするものでもある。
2 ピグマリオンはギリシア神話に登場するキプロス島の王で、自らが彫刻して創り上げた理想の女性ガラテアに恋する。恋の病にやつれた彼を見かねたアフロディーテがガラテアを人間にしてやり、二人は結ばれた。
3 筆者の知るものではレベッカの「Friends」において「先輩......」という霊のつぶやきが聞こえる、といったもの。
4 機械や人造生命の女性と恋に落ちるが人と人ならぬものの恋は叶うことはない、といったSFの物語パターン。『総特集♪初音ミク』においてSFによくあるものとして、著者を問わずくり返しこの言葉が使われているが、テンプレートとしてそういうものがあると指摘されるのみで、文化的・文学的にどういった意義を持つものかという説明はなく、今後の議論が待たれる。
5 これについても有村悠(2008)の解説が参考になる。
6 MikuMikuDanceなどをつかって表現される物語の場合、妙に俗っぽかったり人間くさかったりもするが。基本的には歌のことをさして言っていると思っていただきたい。
7 指定した投稿番号を奪い合う、2ちゃんねるユーザー同士で行う抽選のようなもの。
8 筆者の観察では、恥ずかしいので自分の声を出したくない、または声を出すことでベタな表現になるのを避けて「ネタ」化したいという動機もあったように思われる。


参考文献

東浩紀・伊藤剛・谷口文和・DJTECHNORCH・濱野智史2008「初音ミクと未来の音:同人音楽・ニコ動・ボーカロイドの交点にあるもの」『ユリイカ2008年12月臨時増刊号総特集♪初音ミクネットに舞い降りた天使』青土社pp.143-161
有村悠2008「VocaloidLeadsUstotheFuture.」『ユリイカ2008年12月臨時増刊号総特集♪初音ミクネットに舞い降りた天使』青土社pp.210-228
Barthes,Roland.1982L'Obvieetl'Obtus:EssaiscritiquesIII.Paris:EditionsduSeuil.(沢崎浩平訳1984「声のきめ」『第三の意味』みすず書房p.189)
石田美紀「『中の人』になる:〈声もどき[ボーカロイド]〉が可能にしたもの」『ユリイカ2008年12月臨時増刊号総特集♪初音ミク——ネットに舞い降りた天使』青土社pp.88-94
小松正史2008「主体なき声の諸相:公共空間の声の現状」第4回ポピュラーカルチャー研究会「その声は誰の声?《声の現在とポピュラーカルチャー》」口頭発表レジュメhttp://www.nekomatsu.net/results/lecture_pdf/komatsu_lecture0803.resume.pdf
Levitin,DanielJ.2006ThisisYourBrainonMusic——TheScienceofaHumanObsession.DuttonAdult.(西田美緒子訳2010『音楽好きな脳——人はなぜ音楽に夢中になるのか』白揚社
増田聡
2006『聴衆をつくる——音楽批評の解体文法』青土社
2008a「初音ミクから遠く離れて」『ユリイカ2008年12月臨時増刊号総特集♪初音ミク——ネットに舞い降りた天使』青土社
2008b「『作曲の時代』と初音ミク」『InterCommunication』第17巻第二号p.83
中田健太郎2008「主体の消失と再生:セカイ系の詩学のために」『ユリイカ2008年12月臨時増刊号総特集♪初音ミクネットに舞い降りた天使』青土社pp.193-204
斎藤環2010「第五回二〇〇八年十二月十七日」菊地成孔・大谷能生『アフロディズニー2——MJ没後の世界』文藝春秋pp.169-213.
養老孟司・久石譲2009『耳で考える——脳は名曲を欲する』角川書店(角川ONEテーマ21)
ユリイカ編集部2008『ユリイカ2008年12月臨時増刊号総特集♪初音ミクネットに舞い降りた天使』青土社 


参考webサイト(すべて2011年6月11日取得) 

[1]初音ミク視聴のススメ2010.05.25(Tue)「Vocalogenesis」ボーカロイド系CD初のオリコン週間1位獲得(雑記)http://sekiseblog.blog51.fc2.com/blog-entry-383.html
[2]twitter@Tetsuya_Komuro氏の発言2010/06/03 04:53:26http://twitter.com/Tetsuya_Komuro/status/15273343427、12:46:34http://twitter.com/Tetsuya_Komuro/status/15299873487
[3]やおき氏のブログみらくる明るいセカイhttp://d.hatena.ne.jp/yaoki_dokidoki/、やおき氏のtogetter「初音ミク『ハジメテノオト』の歌詞を韻による意味の伝達という観点から評価する」http://togetter.com/li/140205
[4]悪ノP2008/04/06/20:26投稿【鏡音リン】悪ノ娘【中世物語風オリジナル】http://www.nicovideo.jp/watch/sm2916956
[5]トラボルタP2008/03/03/04:56投稿【鏡音リン】ココロ【オリジナル曲】http://www.nicovideo.jp/watch/sm2500648
[6]フミカレコーズvocalo_club_001調教の官能を教えた学校〜ニコ生ボカロCLUB~理想(ヴァーチャル)と現実の狭間でmatomefumika_002ボーカロイドとタナトス、あるいは無原罪の魂/@ja_bra_af_cuhttp://curation.fumikarecords.com/matomefumika_002.html
[7]ハロP2008/10/2822:35投稿やよいロイドでブラック★ロックシューター-BandEdition-http://www.nicovideo.jp/watch/sm5079099
[8]ドリ音P2009/06/2122:49投稿【人力Vocaloid】こんなに近くで…【メカ千早さん】http://www.nicovideo.jp/watch/sm7412043、2009/11/0620:35投稿【人力Vocaloid】ロボキッス【やよい・亜美】http://www.nicovideo.jp/watch/sm8729883
[9]twitter@dorionPの発言http://twitter.com/dorionP/status/71978097267851264 リンク切れ(同日23時確認)
[10]敷居の先住民「自然なのが不自然」-人力ボカロ『Level5-judgelight-』ドリ音P&KIDP&tiaraPインタビュー!http://d.hatena.ne.jp/sikii_j/20101020/p1
[11]渡り鳥P2010/12/1205:16投稿奇跡の海【人力Vocaloid】http://www.nicovideo.jp/watch/sm13003727、2011/01/2400:00投稿【人力VOCALOID×宇多田ヒカル】「ココロ」http://www.nicovideo.jp/watch/sm13390409
[12]twitter@utadahikaruの発言http://twitter.com/#!/utadahikaru/status/29350771824787457

[13]ニコニコニュース「よく出来てるね〜」宇多田ヒカル、自分の“人力ボーカロイド”に賛辞http://news.nicovideo.jp/watch/nw25057
[14]jazzoasis.comPatMethenyonKennyGhttp://www.jazzoasis.com/methenyonkennyg.htm
[15]飴屋P2008/03/0615:18投稿人力ボーカロイド支援ツールらしきものを作ってみたその1導入編http://www.nicovideo.jp/watch/sm2533801
[16]ごぼうP2009/12/2516:37投稿【UTAU】ドナルドの声を抽出してみた(その3)http://www.nicovideo.jp/watch/sm9192385、2010/04/0206:10投稿【UTAU】チルミルミノル【小神あきら】http://www.nicovideo.jp/watch/sm10248005アシスP2010/07/3000:00投稿春香ロイドはるかっかにしてあげる♪【HaRuKarnival'10】http://www.nicovideo.jp/watch/sm11559985
[17]ゴジマジP千愛キッカ2010/04/01/23:16投稿【重音テト】おちゃめ機能【アニメ風PV】http://www.nicovideo.jp/watch/sm10244728、耳ロボP2008/06/1000:10投稿【UTAU】耳のあるロボットの唄(オリジナル)【重音テト】http://www.nicovideo.jp/watch/nm3611741
[18]twitter@ruto_nるーと@リレマタPの発言http://twitter.com/#!/ruto_n/status/54482134085287936
[19]ascii.jp2010/08/1412:00更新あなたの声で歌うソフト「UTAU」の奇妙な世界
[20]Sound,Language,andHuman2011-06-04UTAUによるキャラクターの「声」の可能性http://d.hatena.ne.jp/ja_bra_af_cu/20110604/1307210032
[21]あかやかP2008/10/1219:37投稿[棒歌ロイドオリジナル]もっとゆっくりでいいよ[ゆっくりしていってね]http://www.nicovideo.jp/watch/nm4909432、ハロP2008/10/1723:31投稿魅惑のウィスパーボイスゆっくりのエーテルhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4963940
[22]あかやかP2009/07/1319:59【棒歌ロイドオリジナル曲】ばかだよ? http://www.nicovideo.jp/watch/sm7624638
[23]日刊シュルる2011-06-08昨日から考えてることを書き殴る。http://d.hatena.ne.jp/knowsur/20110608/1307550922
togetterまとめ@tokyoedit発言@knowsur @ja_bra_af_cu、@plus4_kj3ほかミクノポップからボカロックへhttp://togetter.com/li/145873
Ċ
CRITIQUE VOCALO,
2013/11/16 4:18